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最新記事【2006年07月22日】

外為市場のタイムスケジュールは日付変更線に最も近い経度であるニュージーランドのウェリントン市場から開き、東京、ロンドン、ニューヨークと移りながら、土日を除く24時間、常にオープンしています。

もちろん、地域ごとに市場を分けていても、世界中からいつでも外為市場に参加することができます。

また、日本人には馴染みがあまり無い、サマータイムも意識する必要があります。サマータイムは、4月の第1日曜日から始まり、10月最終日曜日に終わります。

通常、外為市場で一般的な「1日」の終わりとして、ニューヨーク市場が閉まる時間:”ニューヨーククローズ”が使われます。サマータイムの時には日が延びるということで、1時間、時間が早まります。

つまり、
冬時間(通常時)のニューヨーククローズ(NYTime:17時)=東京時間の午前7時
夏時間のニューヨーククローズ(NYTime:17時)=東京時間の午前6時
となります。

欧米の指標発表の時間帯も変わりますし、各市場ごとの動きも若干、夏と冬時間では違った動きをするので、4月始めと11月始めは時間帯の変わり目として意識しておく必要があります。

それでは、外為市場のタイムスケジュールの特徴を説明していきます。

オセアニア外為市場
東京外為市場
ロンドン外為市場
ニューヨーク外為市場

【夏時間の時:東京時間の午前5時〜午前8時ぐらいまで】
【冬時間の時:東京時間の午前6時〜午前9時ぐらいまで】

週初めの月曜日を除いて、ニューヨーク外為市場の続きになるのですが、オセアニア地域の市場参加者は比較的少ないため、突発的な事件の発生などを別にして、オセアニア外為市場は比較的値動きの少ない時間帯になります。

EUR/USDオセアニア時間

むしろ、前のニューヨーク外為市場で大きく動いた後に落ち着きを取り戻す時間帯でもあるため、微妙にニューヨーク外為市場のセンチメント(相場の心理状態)を残しつつも、ショートカバー(値動き的には、一方に大きく動いた後にまた多少寄り戻しがある時間帯)などが行われる時間帯です。

利食いのためにこの、オセアニア外為市場に参加するのは全然問題ないですが、値動きもなく、市場のセンチメントも大きく動く、その日の夕方から夜のロンドン外為市場ニューヨーク外為市場で一変してしまう可能性もあるので、この時間帯に新規にポジションを構築するというのは、あまり得策ではないと感じてます。

但し、デイトレードでオセアニア外為市場でポジションを取り、東京外為市場で決済するぐらいのタイムスパンで考えている方は、結構前日のニューヨーク外為市場との逆張りが有効な場合もあるので、もちろん全てがその限りではありません。

【夏時間の時:東京時間の午前8時〜午後14時ぐらいまで】
【冬時間の時:東京時間の午前9時〜午後15時ぐらいまで】

後に出てくるニューヨーク外為市場のほとんどの市場参加者が仮需(投機筋)であるのに比べ、東京外為市場のメインの市場参加者は実需(国内の輸入や輸出業者)になります。

輸入業者は米国などからドル建てで輸入した製品や部品などの決済をするために「ドルを買い」、輸出業者は米国などに輸出して得た自動車などの売上を円に変えるために「ドルを売る」。基本はこの実需の動きが東京外為市場の値動きを決めます。

東京外為市場の特徴として、中値が決定される午前10時を真ん中に、だいたい午前7-8時ぐらいから午前10-11時までは値動きがありますが、その後はシーンとしてしまうのが一般的です。

東京時間の午後12時から2時ぐらいまでは、特に市場を動かす要因がなければ、取引量も少なく閑散としている状態が続き、値動きもさほどありません。

概して、東京外為市場では実需が中心なので、ロンドン外為市場ニューヨーク外為市場と比べると値動きが非常に乏しいといえます。

一昔前までは東京外為市場でも結構動きがあったようですが、金融市場としての東京市場の価値がだんだん下がってきていることとなってしまうのでしょうね。

【夏時間の時:東京時間の午後14時〜午後21時ぐらいまで】
【冬時間の時:東京時間の午前15時〜午後22時ぐらいまで】

株式市場が閉まる東京時間の15時がロンドン時間では朝方の午前6時か午前7時になり、この頃からロンドンの市場参加者たちが布団から起き出して、外為市場に参加してきます。

ヨーロッパ投機筋(仮需)の資金量の豊富さからか、ロンドン外為市場ニューヨーク外為市場と同じぐらい、激しい値動きとなることが非常に多いです。

但し、値動きとしては結構「脈絡無い」というのが、私の経験からの感想です。一時的に、いきなり一方的に行ったかと思うと、すぐに戻ってしまったり、捉えどころがない日が、ロンドン外為市場では結構あります。

行き過ぎてしまって、その日の高値(High)や底値(Low)がロンドン外為市場で達成されてしまうということも普通にあります。

デイトレードでロンドン外為市場で参入していないと、結局儲からなかったということもありますが、「捉えどころの無い」市場なので、個人的には、この時間帯は非常に注意が必要と考えています。

しかしながら、逆に見れば、上手く「初動」を捉えることができるのならば、儲けやすい市場の時間帯であるとも言えます。先ずは、ロンドン外為市場での動きを見て、その日の方向性を確認するといった感じですね。

【夏時間の時:東京時間の午後21時〜午後5時ぐらいまで】
【冬時間の時:東京時間の午前22時〜午後6時ぐらいまで】

東京時間の21-22時ぐらいから、ニューヨーク外為市場がオープンし始めます。ニューヨーク外為市場での市場参加者は投機筋(仮需)が中心なので、「一方的に動く」というケースが多いように思われます。
※USドルが世界の基軸通貨であるため、米国の輸入・輸出業者などの実需はあまり外為市場に参加する必要がないため。

米国の重要な経済指標の発表はニューヨーク外為市場の朝(東京時間でいうところの21時から24時ぐらいまでのあいだ)に発表されることが多いので、この経済指標の発表を受けて、いきなり一方向にドカンと動くことが多いです。
※特に夏時間では東京時間の21:30、冬時間は東京時間の22:30に集中することが多い。ちなみに、これは米国の午前8:30です。

東京時間の21-24時ぐらいの経済指標発表から値が大きく動き出しますが、いつまでの動いているわけではなく、東京時間の午前0-3時ぐらいには、だいたい落ち着いてくるという日が多いです。(ニューヨークにいるアメリカ人もランチを食べたり、夕方の帰る時間帯に近くなってくるので)

東京時間の午前3時ぐらいから、台風一過のように、利食いや損切りのショートカバーがぼちぼちと始まって、閑散となりながら、オセアニア外為市場に引き継いでいくという感じで、1日が回っていきます。

もうひとつ、これはオセアニア外為市場のところで書いても良かったのですが、多くの外為証拠金取引業者では、ニューヨーククローズ時点(冬時間では東京時間の午前6時、夏時間では1時間早い東京時間の午前5時)でポジションを持っているかどうかで、スワップポイントが付くことになります。

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