アジア通貨: JPY(日本円)
アジア通貨として、メジャーな通貨はJPYしか、ありません。
このため、JPYが他の地域の通貨と比べて、本当に強いのか弱いのかといったことを、他のアジア通貨と比較して確かめるといったことが、難しいという点があります。
というのも、アジア地域の日本以外の国は新興国が多く、カントリーリスクが存在するため、先進国であるJPYとは大きく違うといえるからです。
加えて、私たち日本人は海外の投資家たちよりも日本について非常に”知って”しまっているので、変なバイアスがかけないように、通貨としてのJPYの強弱を判断する必要があります。
JPYの値動きの特徴としては、円安傾向の際にはじわじわと徐々時間をかけて進んでいき、円高になる時は短期間でどっかーんといく傾向があります。
(これは、落ちる方が人間の心理的に今まで長く持っていたJPY売りのポジションの価値が一気に下がっていくため、乗り遅れてはならないという気持ちが円高傾向の速さに拍車をかけているのでは?と思っています)
また、私たちは日本に住んでいるため、日本の経済指標の発表の際には「相場が大きく動くのでは?」と思ったりしますが、8割ぐらいの経済指標はスルーされることが多く、全然相場が動かないということが多くあります。
日銀総裁の発言に関しても同様で、相場の思惑にとって都合の良い時には、総裁発言を材料に相場が大きく動いたりしますが、FRB議長やECB総裁の発言のインパクトに比べると全然弱いという感じです。
アジア地域の日本の位置づけも中国に急追されており、相対的に発言力も弱くなっていくのかもしれません。(日本、頑張んないと!)