外為取引のコスト1:スプレッド
前の項で、外為市場は「相対取引」でありとご説明しましたが、”相対”、つまり売買したい私たちの相手方になるのが、外為取引業者になります。
つまり、外為取引業者が提示するレートは外為業者が勝手に決めて良いことになっているので、私たち個人投資家にとって、不利にならない真っ当なレートを提示してくれる外為業者を選ぶ必要があります。
複数の外為口座を開設してみれば分かりますが、同じ瞬間でもそれぞれの外為業者によって、微妙に提示しているレートが違います。
外為取引業者が提示するレートをBID(売り気配)とASK(買い気配)といいます。私たち個人投資家は、外為通貨を売りたい場合にはBIDレートで売り、買いたい場合にはASKレートで買うことになります。
外為取引業者が提示するBID(売り気配)とASK(買い気配)の差を「スプレッド」と言いますが、このスプレッドは売買をする投資家にとってのコストになります。
(買った/売ったら、いつかは決済のために反対売買をすることになるからです)
実際に外為取引業者が提示するスプレッドは個々の業者によって異なりますし、外為業者の得意な通貨によってはスプレッドが小さい(=投資家にとって有利)通貨とスプレッドが大きい(=投資家にとって不利)通貨がありますので、自分が頻繁に取引をする通貨のスプレッドには注意する必要があります。