1.取引可能な通貨ペアの数
外為取引における投資チャンスを増やすには、取引できる通貨ペアの数が多ければ多いに越したことはありません。
全体的な傾向として、国内系の外為取引業者はドル円(USD/JPY)に加え、
クロス円(基軸通貨である米ドル以外の対円ペアのこと。例えば、EUR/JPY, GBP/JPY, CHF/JPY, CAD/JPY, AUD/JPY, NZD/JPYなど)
しか扱っていない場合もあり、通貨ペアの数が少ないケースが多いです。(今は、だいぶ改善されて、国内系でも通貨ペアの数は徐々に増えてきています)
逆に、外資系の外為取引業者の方が、ドル円、クロス円に加え、
・対米ドルペア(EUR/USD, GBP/USD, USD/CHF, USD/CAD, AUD/USD, NZD/USD)
・欧州通貨ペア(欧州通貨同士の通貨ペアのこと。例えば、EUR/CHF, EUR/GBP, GBP/CHF)
・オセアニア通貨ペア(AUD/NZD)
など、比較的取引できる通貨ペアの数が多いです。
この理由としては、外為取引業者のカバー先(取り次ぎ先金融機関)が国内系金融機関に強いか、外資系に強いかなどによって差が出てきます。
実際に取引するかどうかは別にして、通貨ペアの数が多い外為取引業者に口座を開設しておくのは、外為トレードをする上でも非常に有用です。
というのも、外為取引市場は基軸通貨である米ドルを中心に動いており、現状における通貨の強さ、弱さを比較するには、対米ドルのレートで見るのが一番だからです。
また、最近国内でも人気の出てきている、南アフリカランド(ZAR)を取り扱っている業者ならば、高金利通貨として有名なニュージーランドドル(NZD)よりも高い金利のZARに投資することも出来ます。
多種類の通貨に投資をすることは、結果的に資産のリスク分散にもなりますし、実際に売買するかはその時の判断で決めるにしても、「今がチャンスだ!」と思った時に、すぐに売買の機会を得られる準備はしておくべきです。
このため、取引可能な通貨ペアの数が多い外為取引業者の口座を、少なくとも一つは持っておいた方が良いです。そのなかから、自分にとって得意な通貨ペアを見つけていくことが、外為トレードでの"勝ち"にも繋がります。