貿易収支
重要度:A
貿易収支という言葉通り、米国の輸出金額と輸入金額の差であり、米国では常に赤字が続いているものです。毎月20日前後に、その前の月の分が発表されます。
貿易収支は、"財政赤字"と共に「双子の赤字」と呼ばれているものの一つです。外為市場で米国の「双子の赤字」が話題になっている時には、非常に注目される指標です。
元々、貿易収支では、巨額の赤字が発表されるので、予想よりも悪い数字が出ると、ドル売りに作用する傾向が見られます。逆に、前月よりも大幅に赤字が縮小された数字が出るとドル買いになる場合もあります。
特に中国や日本などのアジア諸国からの輸入が多いため、米国の製造業からの圧力で中国人民元の切り上げを米国政府が中国等に要望したりします。
※つまり、人民元の価値が実際よりも安く設定されているので、中国から米国に輸入される製品は不当に安くなっているという主張。そのため、人民元の価値を上げろ=切り上げしろ、という米国の主張が生まれてくるわけです。
##その他の外為経済指標一覧
重要度Aの外為経済指標
・雇用統計/非農業部門雇用者数
・雇用統計/失業率
・消費者物価指数:CPI(Consumer Price Index)
・生産者物価指数:PPI(Producer Price Index)
・小売売上高
・ISM:製造業景気指数(Institute for Supply Management)
・鉱工業生産指数
・GDP
・中古住宅販売件数
・新築住宅販売件数
・貿易収支
・対米証券投資
重要度Bの外為経済指標
・シカゴ購買部協会景気指数
・ニューヨーク連銀製造業景気指数
・フィラデルフィア連銀製造業景気指数
・耐久財受注
・ISM:非製造業景気指数
・個人所得・個人支出
・ミシガン大消費者信頼感指数
・住宅着工件数
・住宅建設許可件数
重要度Cの外為経済指標
・新規失業保険申請件数
・製造業受注
・設備稼働率
・企業在庫/卸売在庫
・消費者信頼感指数