外為相場の捉え方
外為相場にエントリーしようとする時、先ず始めに分析すべきことは、現在の相場が1)トレンド相場なのか、2)レンジ相場なのかを判断するということです。
日々外為相場は細かい上下を繰り返して形成されていきますが、外為相場の動きを分類すると、上記の2つしかタイプはありません。
1)トレンド相場とは、細かく分けると上昇相場と下降相場の2つに分けられます。上昇相場では、前回の安値を下回ることなく高値を更新していき、下降相場では、前回の高値を上回ることなく安値を更新していく相場展開を言います。
トレンドが出ていると確認出来た時には、たとえ「これは、高値過ぎて買えない?」あるいは「もうかなりの安値だから、そろそろ反発するだろう」と思ったとしても、トレンドに乗らなければなりません。
明確にトレンド発生のサインがはっきり分かるということはそんなに無いことですから、順張りでトレンドに乗る際も始めは少額のポジションで始めて様子を見て、思惑と同じ方向に上手く進むようだったら積み増していくという方が、リスクが少ないと言えます。
2)レンジ相場はボックス相場とも言われ、上限と下限がある程度の幅で決まっていて、その間を行ったり来たりする相場を言います。一定幅の箱の中に閉じ込められた様な動きをするため、ボックス相場とも
言われるわけです。
レンジ相場の時には、一般的には割り切って逆張りで相場に挑むのがセオリーとされています。但し、レンジ相場が永遠に続くということは有り得ず、いつかは終了します。
その際に、きちんとストップロスをしておかないと、自分の思惑とは反対方向に進んで、損切ることができなければ、雪だるま式に損失が膨らんでいくことになります。
レンジ相場での逆張りはいつか終了するということを念頭に置いて注意深く、確実にロスカットを入れて実行しなければなりません。
逆張りは、人の裏をかくということで、上手く行った時には非常に気持ちのいいものですが、必ず負ける時が来るわけですから、その時の損失を出来る限り最小限に抑えることが肝要です。