休むも相場
「休むも相場」。これも投資をする上でよく出てくる格言です。
機関投資家ではない個人投資家は、専業で外為トレードをしていない限り、一日中外為相場と向き合うことは現実的に不可能です。
むしろ、外為相場と向き合えるのは限られた時間だけ、という個人投資家の方が多いのではないかと思います。
このため、私が外為取引を始めた頃に「休むも相場」と言われても、「じゃあ、外為トレードできる時間も限られているのに、儲けるためにいつやればいいんだよ!」と思い、出来る限り外為相場に向き合える時間を作ろうとしました。
しかしながら、結果として失敗しました。大きく負けました。
原因としては、
・常にポジションを持っているため、「自分の思惑と同じ方向に外為相場が動いて欲しい!」という気持ちが強くなり、冷静に外為相場を見れなくなり、完全にトレンドを読み間違えていることになかなか気づかなかった
・いくら時間を作ろうと思っても、本業があるため、ずっとレートの値動きだけを見てしまい、きちんとファンダメンタルズやテクニカル分析をする時間が無くなっていた
・最終的に、睡眠時間や家族との時間を削る結果となり、体力的・精神的にキツくなっていき、冷静な判断が出来ない状態になっていった
などなど、やはり格言には一理あるということを体感しました。
逆に考えると、プロの機関投資家などは仕事として外為相場に向き合っているので、休みたくても休むことができません。
しかしながら、個人投資家は休みたい時に休めるという「自由」を持っています。むしろ、ずっと外為相場と向き合っていたら、体力的にも続きませんし、確実にやられるでしょう。
「今は勝っている、負けている」、「今は調子がいい、疲れている」など、自分の状態を冷静かつ客観的に捉え、戦略的に休んだ方が良いという時は、積極的に外為相場を休むべきです。
一度、外為市場から離れ、休んで考えると、自分の思い込みも薄れ、客観的に外為相場を捉えることができます。
外為市場はただでさえ24時間オープンしているわけですから、いつでも大きく勝てるチャンスはあるわけです。
「Be ready to get a big chance!」ということで、大きなチャンスを虎視眈々と狙うために、意識的に休むということも、勝つためには非常に重要なテクニックです。