ナンピン(難平)と買い下がりの違い
ナンピンとは、最初に買った時より値下がりしても、更に買い増しをしていくという逆張りの手法です。巷ではよく「ナンピン厳禁」という言葉を聞くことがあるかと思いますが、私もナンピンは厳禁だと考えます。
その理由としては、外為相場の捉え方の項で書いたようにナンピンをしようとするのは「レンジ相場である」という「前提」があるからです。
もしも、トレンドが下降相場になっているにも関わらず、ナンピンをして際限なく買い続けていくことは、余程の億万長者でない限り耐えることができません。
つまり、普通の人はその前に外為市場から撤退させられてしまうということです。
しかしながら、短期ではなく、長期的に「レンジ相場」と考える場合には「買い下がり」が有効な場合もあります。
つまり、@USDで110円で1枚買い、A1円下がった109円で1枚買い、B108円で1枚買うとすれば、@の平均取得単価は110円、Aでは109.50、Bでは109円、と平均取得単価を下げていくことができます。
買い下がりによって、平均取得単価を下げることができるので、値が戻ってきた時には、より多くの利益を上げられる可能性があります。
但し、この買い下がりもレンジ相場であるということが前提ですから、105円に到達したら損切りをする、などとロスカット設定も考慮しておく必要があります。
やっていることとしては、「ナンピン」とほとんど同じなのですが、「買い下がり」では「余裕資金内での買い増し」と「最悪の状況に陥った時の損切りポイントが設定されている」という点がナンピンとの違いです。
もちろん、ビル・ゲイツのように莫大な資産があれば、いくら「ナンピン」をやっても結果的に「買い下がり」になってしまうので、外為市場から撤退させられる確率は普通の人よりも小さいと言えます。
買い下がりが有効なのは同一地域通貨同士のペア(例えば、欧州圏のGBP/CHF, EUR/GBPなど)が結構レンジ相場だったりするので、自分が「レンジだ」と思ったときには有効なトレード手法になりえます。
蛇足ですが、1回目1枚、2回目2枚、3回目4枚、と勝つまで倍のポジションを買い増ししていくという「マーチンゲール法」という手段もありますが、これも莫大な資金がないと、勝てなかった際に破産してしまいます。