損切り(ロスカット)の重要性
外為市場から撤退せざるを得なくなるとしたら、損切り(ロスカット)が出来るか、出来ないかにかかっていると言っても過言ではありません。
スワップトレードなど、非常に超低レバレッジで外為投資をしており、余剰資金が非常に多くある場合は、ロスカットを設定しなくても良いですが、通常の外為トレードの場合ロスカットは必須になります。
もちろん、どのくらいの幅でロスカットを設定するかは、「ポジション量」と「エントリーとエギジットの設定期間」によって、決めていくのが良いのではないかと考えます。
どの通貨でも1日に変動する値幅は約1%ぐらい(USD/JPYだと1円ぐらい)あるので、極端な話、スウィングトレードをしようというのに、USD/JPYで30PIPSぐらい下にロスカットを設定していたら、すぐに損切りになってしまうことは普通に考えられます。
逆に、ハイレバレッジでスキャルピングなどの短期トレードをする場合に1%の幅(USD/JPYでの1円程度)でロスカットをしていたら、大きく損失を被ってしまうことになります。
加えて、一定期間、キツイ含み損を抱えていて、少しの間我慢をしていたら元に戻った、若しくは儲かったという経験があるために、なかなか損切りできないということが多々あります。
しかし、よくよく考えてみると、「今、ここで買う/売るのがベストだ!」と思ってポジションを構築しているわけで、本来ならば自分の思惑とは反対方向に進まないだろう、と思って売買したわけです。
それが、思惑とは反対方向にだいぶ進んでしまっているということは、既に外為取引に「負けた!」と認めるべきなのです。
それを自分の負けを認めずに、ずるずると引きずってしまうと泥沼に陥り、どんどん損失が膨らみ、余計損切りができなくなり、外為市場から撤退!(><)というシナリオになってしまいます。
加えて、1回の外為トレードにおける損切りポイントは、投入資金の約5%ぐらいに設定しておくというのも一つの手です。
例えば、100万円の証拠金を投入していた場合、1万円の損失に達したら損切りをすると決めておき、1回のトレードでの期待利益を3万円にしておいた場合、3回負けても1回勝てばトントンになるわけです。
むしろ、ここで申し上げたいのは、勝率のことではなく、想定損失と期待利益の差をいかに大きく出来るかが、利益を上げられる投資家になれるかなれないかの違いということです。
くどいようですが、極端な話、10回:1万円負けたとしても、1回で20万円儲かれば10万円のプラスになるわけです。
よく言われるように、「損小利大」を実践できるかが最終的な「勝ち・負け」になるわけです。