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最新記事【2006年09月02日】

アノマリーとは、「合理的な説明は出来ないが、経験則的によく当たる外為市場の動き方」を言います。(同じ時期になると、何故だか分からないけど、同じような動き方をするということです)

より正確に説明するならば、アノマリー(anomaly)を直訳すると「例外、異常」という意味になります。

つまり、一般的に、外為市場などの相場は基本的には金融政策や需給バランスといった経済的合理性に基づいて形成されると言われていますが、その経済的合理性(言い換えれば、現状の経済理論)では、説明のつかない相場の動き方を「アノマリー現象」と言ったりします。

外為相場における有名なアノマリーとしては、「7月の米ドル高、8月のドル安」が挙げられます。

確かに、過去10年とかを見てみると、このアノマリー通りになっている年が多いです。(2006年はアノマリー通りではありませんでしたが)

論理的に説明をするならば、「7月は本邦のボーナス時期の後であるため、ドル買いが活発になる。8月は外債などの円償還(外貨→円に戻す動き)に伴うレパトリが15日以降散発的に実施されるので、ドル安に傾きやすい」などと言われたりもしますが、きちんとした論拠のある説明はありません。

アノマリーといっても、100%確実に当たるという訳ではないので、盲信することは危険ですが、上手くアノマリーを活用していくことも無駄なリスクを回避し、利益を増やす手助けになる時もあるはずです。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
ADP雇用統計
IFO景況感指数:Ifo Business Climate Index
ZEW景気期待指数
IMM通貨先物(International Monetary Market)
アノマリー
オーバーシュート
キャリートレード
ショートスクイーズ
センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

オーバーシュート(Overshoot)とは、外為市場の思惑が過熱し、予想外の大きな値動きをすることを言います。

例えば、USD/JPYで時系列的に追ってみると、
・今まで119.50-60ぐらいだったのが、じわじわと120円に近づき、とうとう大台である120円に到達。

・多くの市場参加者が120円前後に設定していた「USD売りポジションの損切り注文(言い換えればUSD買い)」にタッチ。

・すると、120円前後に設定された損切り注文を巻き込みながら、一気に120.30-40程度にまで跳ね上がった。


こんな急騰する外為相場の動き方を「ドル買いの思惑が強まって、120円の損切り注文を巻き込みながらオーバーシュートした」と表現します。

つまり、オーバーシュートとは、外為市場の思惑がどちらか一方に極端に傾いてしまい、それに拍車がかかって、市場がやりすぎて、突発的に行き過ぎて動いてしまう相場展開を言います。

加えて、オーバーシュートは、上記の相場が上昇する時(急落)だけでなく、一気に下落する時(急落)も同じようにオーバーシュートするといいます。

更に、オーバーシュートした後には、必ず「揺り戻し」が起きます。(揺り戻しとは、行き過ぎた方向とは反対方向に戻ることです)

これは、オーバーシュートした後には、短期的な利益を狙う投機筋などからの利益確定注文が入ってくるためです。

先ほどの例で述べるなら、オーバーシュートした際には
・120円の損切り注文を巻き込んでオーバーシュートして、120.30-40に到達した後は、利益確定注文の動きなどから揺り戻しが発生し、現在は120.00前後で落ち着いている

といったような動き方をするケースが多いです。

オーバーシュートして、行き過ぎてしまった後、相場の「調整、修正」が起きるということです。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
ADP雇用統計
IFO景況感指数:Ifo Business Climate Index
ZEW景気期待指数
IMM通貨先物(International Monetary Market)
アノマリー
オーバーシュート
キャリートレード
ショートスクイーズ
センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

キャリートレードとは、各通貨ペアの相対的な金利差に着目して、低金利通貨(JPY、CHFなど)を売り、高金利通貨(AUD、NZD、ZARなど)を買って、持ち続けることによりスワップ益(インカムゲイン)と為替差益(キャピタルゲイン)を狙う投資手法です。

※ポジションを持ち越すことをキャリー(Carry)と言うため、キャリートレードと言われるワケですね)

近年では、ヘッジファンドがよく実施する投資戦略として有名で、2005年には超低金利の円(JPY)で資金を調達し、高金利通貨に換えて、更に金や原油などの商品市場へ投資をする動きが強まったため、金や原油も高騰しました。

外為証拠金取引(FX)では「低金利通貨を売って、高金利通貨を買う」というところまでですが、キャリートレードをする際には「売ろうとする低金利通貨が中長期的に低金利が続き、更にその低金利通貨がもっと安くなる」という前提があることが必要です。

というのも、売ろうとする低金利通貨が中長期的に高金利に変わっていったら、プラスのスワップポイントの額が減ってしまいます。加えて、いくらプラスのスワップポイントを得ていたとしても、スワップ益以上に為替差損が増えてしまえば、結局損をすることになってしまうからです。

ちなみに、キャリートレードをするために売られる通貨をファンディング通貨(funding currency)といいます。最近では、常に低金利である日本円(JPY)や恒常的に低金利政策を採っているスイスフラン(CHF)が代表的なファンディング通貨です。

長期的な外為相場の展開傾向としては、各国通貨の金利差が拡大するときにはキャリートレードが増え、金利差が縮小されるときにはキャリートレードの巻き返しが起こるとされています。

※各国通貨の金利差が大きくなければ、そこそこのプラスのスワップポイントを得ることもできませんから、当たり前ですよね。

加えて、キャリートレードをしようとする時には、買おうとする高金利通貨もどれにするかといったことが重要です。2006年9月現在の高金利通貨として挙げられるのは、GBP、AUD、NZD、ZARなどですが、キャリートレードをする時に買う高金利通貨の「高金利である理由」を掴んでおく必要があります。

基本的に通貨を高金利にしているのには、以下のように大きく2つの理由があります。
1.該当国の経済が活発化しており、インフレ傾向になっているため高金利にしている場合→英国ポンド(GBP)など
2.新興国などが、自国に資金を集めるために、リスクプレミアムとして高金利にしている。(簡単に言うと、カントリーリスクがあるので、その分金利プレミアムを上乗せしている)→南アフリカランド(ZAR)など

新興国の通貨は10%に近い、非常に高い金利だったりして、スワップポイントだけを見るととても魅力的です。しかし、その分カントリーリスクを抱えているので、何か突発的なニュースによって、一気に暴落、といったことも、先進国通貨に比べて発生しやすいという点にも注意が必要です。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
ADP雇用統計
IFO景況感指数:Ifo Business Climate Index
ZEW景気期待指数
IMM通貨先物(International Monetary Market)
アノマリー
オーバーシュート
キャリートレード
ショートスクイーズ
センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

ショートスクイーズとは、ショートポジション(売り持ちポジション)が損切り注文によって買い戻され、外為相場が上昇することを言います。

もう少し詳しく説明すると、例えば、外為市場における市場参加者が「今後もドルがもっと売られていくだろう」という思惑を持って、ドルのショートポジションを保有していたとします。

しかしながら、市場参加者の思惑とは反対に、ドル相場はどんどん上昇していきます。多少の上昇ならば、ショートポジションを持っていても含み損に耐えられますが、だんだん含み損が増えていき、「もうこれ以上は耐えられない」といった時に損切り注文が出されます。

ドルを売っていた(ショートにしていた)のを、損切り注文によってドルを買い戻す(スクウェアにする)ということは、更にドル相場の上昇に寄与することになります。

すると、また更に上昇したドル相場に耐えられなくなる市場参加者が出てくることになり、損切り注文(つまり、ドル買い)がもっと増え、ドル相場が上昇する、といった繰り返しによって、ショートスクイーズが発生します。

因みに、ショートスクイーズのスクイーズ(Squeeze)を日本語に訳すと、「〜を搾る、〜を強制する」という意味になります。

つまり、売り持ちポジションを強制的に搾り出される(損切りの買い注文をさせられる)というような意味から、ショートスクイーズという名称になっているのだと思います。

また、ショートスクイーズの反対語として、ロングスクイーズという言葉はありません。ロングポジション(買い持ち)が損切り注文を巻き込みながら、外為相場が下落していくことは、「ロングポジションの投売り」という言い方をします。

何れにしても、ショートスクイーズという言葉も、よく起こる外為相場の動きを慣習的に名付けたものなので、外為ディーラーとかが言いやすい言い方になるんでしょうね。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
ADP雇用統計
IFO景況感指数:Ifo Business Climate Index
ZEW景気期待指数
IMM通貨先物(International Monetary Market)
アノマリー
オーバーシュート
キャリートレード
ショートスクイーズ
センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

センチメントとは、外為市場の全体における市場参加者の心理状況のことを指します。

センチメントを直訳すると、「感情、心情」となりますから、外為用語としてもそのままの使われ方をします。

ある特定の通貨に対する市場全体のセンチメントが強気/上昇(ブル)なのか、弱気/下落(ベアー)なのかを判断することは非常に重要です。

例えば、ドルに対する市場のセンチメントが強気の場合には、ドルにとって悪い経済指標が発表されたとしても(本来ならば、ドル安になるはずの結果)、市場参加者はその結果を無視して、ドル買いに動いたりします。

逆に、ドルに対するセンチメントが弱気になっている場合には、ドルにとって良い経済指標が発表されたとしても(本来ならば、ドル高になるはず)、ドル売りに反応するといった動き方をしがちです。

更に言うならば、ドルのセンチメントが強気の時に、ドルにとって良い経済指標などが発表されると、めちゃめちゃドルが買われる値動きをする確率が高いということになりますね。

外為市場の参加者は、自分のセンチメントにとって都合の良い材料には反応しますが、都合の悪い材料は無視するといった傾向があります。

この外為市場のセンチメントを見る方法としては、経済指標などの材料が出た時に、相場の値動きがどのような動き方をするのかを観察することによって判断します。

「ドルにとって良い材料が出たにもかかわらず、あまりドル高にならない」といった時には、外為市場のセンチメントが「ドル・弱気(ベアー)」になっていると見ることができます。

外為投資をする際には、基本的にトレンドに付いていく、つまり順張り投資の方が勝つ確率が高いです。このため、ファンダメンタルズやテクニカルなどの分析も踏まえた上で、ポジションを持つは市場のセンチメントと同じ方向にポジションを持った方が勝てる確率も高くなります。

常にセンチメントが明確に分かる相場だけではありませんが、外為投資をする際には意識したいものです。

加えて、仮需(投機筋など)は市場のセンチメントに敏感ですが、実需(輸出業者など)は、センチメントに敏感に反応することはなく、当期に設定した社内採算レートに照らし合わせて上か下かで売買をするのが基本的な行動パターンになります。(本邦の輸出業者が売買をするのは、基本的に東京外為市場の午前7:00−11:00ぐらいまでの間です)

変に実績をアピールしようと欲張って、もし「何故あの時に売ったんだ!」というような悪い状況に陥ったら、社内での立場が悪くなってしまいますからね。ならば、社内レートを基準に淡々とやっていこうと考える。宮仕えであるサラリーマンの習性・性ですね。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
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オーバーシュート
キャリートレード
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センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

トレンドとは、一過性ではない外為相場の継続的な一方向への相場展開のことを指します。トレンドを直訳すれば、「傾向、趨勢」となるので、分かりやすいですね。

通貨ペア(例えばUSD/JPYなど)に対しては、ドルが継続的に高くなっていく相場展開を「上昇トレンド」、継続的に安くなっている相場展開を「下降トレンド」と言います。

一口にトレンドといっても、時間軸によってさまざまに分類できます。トレンド=”継続的な”一方向への相場展開、ということで、どの時間軸で見るかによって、一般的に「超短期」「短期」「中期」「長期」などに分けられます。

しかしながら、人それぞれによって、設定している時間軸は異なるため、特に短期トレンド=XX日〜XX週間といった定義はありません。

(個人的には、超短期=数十分〜数時間程度、短期=数時間〜数日・1週間程度、中期=数日〜数週間程度、長期=数週間〜数ヶ月程度、超長期=数ヶ月〜数年程度、みたいな感じで捉えています)

外為取引をする上で、現在のトレンドを見極めることは勝つために非常に重要です。というのも、「中長期のトレンド上昇トレンドである」と明確に分かっている時には、その方向と同じポジションを持った方が勝つ確率が高いからです。

加えて、もし短期的に、中長期のトレンドと逆方向に相場が行ったとしても、明確にトレンドを確信できていれば、含み損を抱えていてもトレンドがまた元に戻るまで安心して待つことが出来ます。

外為トレードをする上で、トレンドを見極めることはとても大事なのですが、日々の値動きだけを見ていると、「木を見て森を見ず」の状態になってしまい、意外とトレンドと反対方向にポジションを取っていたりすることがあります。
(特に、ポジションを持っていると、自分の思惑と同じ方向への情報だけに目が行ってしまい、なかなかトレンドに逆らっていることに気付かないといったこともあります)

このため、最低でも1日1回は日足チャートなどで数ヶ月のトレンドを分析してみるということは、「森」を捉えるために必要です。

実際、明確なトレンドを見つけるというのは、なかなか分かりづらく見つけ辛いことの方が多いです。(後になってみれば一目瞭然なのですが、その時には上下動を繰り返しながら相場展開が形成されますからね)

また、特にトレンドを発生させるような材料が無い時期には、ある一定の範囲で行ったり来たりするレンジ相場(ボックス相場)であることの方が、実際には多いです。

どの時間軸で持ってトレンドと見るか、というのは個人によって異なりますが、少なくとも数週間以上の中長期トレンドは把握しておくべきです。

先ずは、中長期のトレンドを把握し、短期的な外為トレードにおいてもそのトレンドと同じ方向へのポジションだけを持つようにする。つまり、トレンド・フォロー(Trend follow:トレンド追従)になることが、外為取引における基本であり、勝率を上げるコツでもあります。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
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センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

ブル(Bull)は雄牛、ベアー(Bear)は熊。この獰猛な動物2つの攻撃の仕方がブル(雄牛)は太い角を下から上に突き上げて攻撃し、ベアー(熊)は鋭い爪のある熊手を上から下へ振り下ろして攻撃することから、通貨の先行き相場を「強気」に見ることをブル(下から上へ)、「弱気」に見ることをベアー(上から下へ)と言います。

強気な相場のことをブル(Bull)の形容詞である「ブリッシュ(Bullish)」、弱気な相場をベアー(Bear)の形容詞である「Bearish(ベアリッシュ)」と言ったりもします。

更に、一般的ではないかもしれませんが、非常に強気な相場であることを「ブルブル」、非常にダメダメで弱気な相場であることを「ベアベア」と言ったりもします。(多分、これは和製英語だと思うので、ネイティブには通用しないと思いますが、、)

いづれにしても、外為市場のセンチメントを表す言葉なので、現在の相場において自分がトレードしようとしている通貨に対する市場参加者の思惑が「ブルなのか、ベアーなのか」を捉えることは非常に重要です。

外為市場において、ブル派が増えていくことによって上昇トレンドが形成され、ベアー派が増えていくことによって下降トレンドが形成されます。

これに加えて、ブル派とベアー派が拮抗している時には、明確なトレンドが形成されず、レンジ相場になるということです。

センチメントの部分でも書きましたが、ブルベアー、いづれかの多数派が増えていくことによってトレンドが形成されるので、トレンドフォロー(トレンド追従)をするために、基本的にはブルベアーのどちらかの多数派にくっついていく戦略の方が勝てる確率が高くなります。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
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オーバーシュート
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センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

ポジション調整とは、重要なイベントの前に、保有しているポジション(持ち高)の量を減らすために、一部のポジションを決済することを言います。

重要なイベントの一つとして、FOMC政策金利発表、雇用統計など、重要な経済指標の発表が挙げられます。

例えば、外為相場がドル売りトレンドになっており、含み益のポジション(つまり、ドルの売り持ち)を持っているとします。そうした時に、もしも重要な経済指標の発表でドルの好材料が出たとしたら、今の含み益が一気に吹っ飛んでしまうかもしれません。しかしながら、中長期で考えるとドル売りトレンドは継続すると思っている。

この際「せっかく含み益も出ていることだし、リスクを減らすために、ちょっとは利益を確定しておこう」と考え、一部のポジションを決済する市場参加者が出てきます。これをポジション調整と言う訳です。

この場合、売り持ちのポジションを決済するということ=ドルを買うということになるので、ポジション調整が発生した際には、中長期ではドル安であるにもかかわらず、一時的に反対のドル高(トレンドとは反対の値動き)になります。

加えて、重要な経済指標の発表前だけでなく、週末や連休前などにもポジション調整は発生します。

というのも、市場参加者も、週末や連休は相場のことを忘れてゆっくりリフレッシュしたいワケです。大量のポジションを持っている、つまり損益のリスクが大きい状態では、せっかくの休日も相場が気になってゆっくりできないですよね。

となると、休み明けも同じトレンドが継続すると思っていても、休んでいる間の精神的なゆとりを得るために、一部のポジションを決済する市場参加者が出てきます。このため、金曜日のニューヨーク外為市場の時間などでは、中長期のトレンドとは反対の動き=ポジション調整がよく発生します。

このポジション調整には、週末や連休中など休んでいる時に何か突発的な事件(テロやG7でのサプライズなど)が発生して、自分の持っているポジションが思惑とは反対方向に動いてしまうリスクを減らしておく役割もあります。

特に、外為相場が大きく動いた時には、ポジション調整が発生しやすいので、自分がポジションを持っている際には注意が必要です。

#その他の外為用語解説【相場用語編】
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レパトリ(レパトリエーション)

ボックス相場とは、ボックス(Box)、つまり「箱」の中に入っているように、高値(上限)と安値(下限)が一定の範囲内で上下をしている相場のことを言います。ある一定のレンジ(Range)、つまり「範囲」で動いているので、レンジ相場と呼ばれます。

一定のトレンドがない、ボックス相場の時にはレンジの上限で売り、レンジの下限で買う、という逆張りの戦略が有効になります。

例えば、USD/JPYの相場が114-117円のボックス相場である、と自分が判断した際には、117円に近くなったらUSDを売り、114円に近くなったらUSDを買う、といったトレードをします。

但し、永久にボックス相場であることは決して有り得ないので、いつかはボックスを突き破るトレンドが発生するということを肝に銘じておくべきです。その際には、潔く武士の心で損切りをし、トレンドに乗っかる、つまり順張りのトレードに転換すべきです。

更に、ボックス相場の際には、キャリートレードのように低金利通貨を売り、高金利通貨を買って、プラスのスワップポイントを得ることを目的としたトレードも有効になってきます。

というのも、ボックス相場である一定のレンジでしか動かないという相場では、為替差益(キャピタルゲイン)を得ることが難しくなるわけです。このため、そんなに相場が動かないのならば為替差損も発生しにくいため、スワップ益(インカムゲイン)を狙うことが有効になってくるわけです。

これら2つを考慮すると、低金利と高金利の通貨ペアがボックス相場になっている場合には、ボックスの下限で高金利通貨の買いを入れ、しばらくスワップ益を稼ぎながら、ボックスの上限に近づいたら決済して売る、という方法が有効だと言えます。

繰り返しになりますが、ボックス相場はいつかは終了するので、レンジトレードやプチ・キャリートレードをする時には、自分自身でのレンジ(上限と下限)を明確に設定しておき、そのレンジを超えたら、ボックス相場が終了し、新たなトレンドが発生したのか?ということをきちんと検証することが必要です。

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リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)

リクイディティとは、直訳すると「流動性」となり、外為市場では通貨の「市場流動性」のことを指します。(Liquid=液体から転じて、Liquidity=流動性となっているワケですね)

リクイディティ(市場流動性)をもう少し詳しく説明すると、外為市場でいつでも好きな時に売買が成立できる通貨を「リクイディティが高い通貨」と言い、逆に制限があってなかなか自由に売買しづらい通貨を「リクイディティが低い通貨」と言います。

リクイティティが高い通貨になるには、「対象となる通貨を取引する市場参加者が全世界に多数存在しており、豊富に取引される大きな市場がある」という条件が必要です。

加えて、通貨が高いリクイディティを確保するには「取引に制限が無く」、「通貨を発行している国が値幅制限などの規制をしていない」という点も挙げられます。
取引量、市場参加者が多く、売買制限が無い通貨がリクイディティの高い通貨と言えるのですが、代表的な通貨としてはメジャー通貨であるUSD, EUR, JPYが挙げられます。

つまり、これらメジャー通貨のペアであるEUR/USD, USD/JPY, EUR/JPYは上記の条件を満たしているため、リクイディティの高い通貨ペアと言えます

リクイディティの高い通貨の特徴としては、売りたい人と買いたい人が多く豊富に存在するので、BIDとASKの差=スプレッドが小さくなっています。(これらの通貨ペアは、どの外為取引業者でもスプレッドが小さめですよね)

スプレッドも売買コストですから、基本的にはリクイディティの高いメジャー通貨ペアで外為取引をする方が、市場参加者にとっても有利なワケです。

逆に、取引される市場が小さく、売りたい人と買いたい人が比較的少ないNZDやZARなどは、リクイディティの低い通貨であるため、スプレッドが大きいです。

もちろん、リクイディティの高い通貨ペアだけの取引に限定してしまっては、チャンスも限定されることになってしまうので、リクイディティの低い通貨も投資対象とすべきだと私は考えています。

しかしながら、リクイディティの低い通貨ペアの方が、取引量も少ないため、値動きが激しくなり、リクイディティの高い通貨ペアに比べリスクも高いということはきちんと認識しておく必要があります。

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外為で資産運用!空飛び猫の外為情報

外為証拠金取引で資産を形成。外為でセミリタイアを狙うサラリーマン外為トレーダーが送る外為情報。外為相場に大きな影響を与える外為経済指標の見方や解説などを中心に骨太な外為情報をやさしくお伝えします。誰でも外為で儲けるチャンスはありますが、知識武装も重要です。空飛び猫の外為情報を読めば、外為なんて恐くない。
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