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FOMC(Federal Open Market Committee)

FOMC(Federal Reserve Open Market Committee)とは、日本語に訳すと「米連邦公開市場委員会」となり、米国の中央銀行であるFRB(Federal Reserve Board):米連邦準備制度理事会が年に8回(約1ヶ月半ごと)に開催する金融政策のミーティングのことです。

FOMCでは、公開市場操作の方針(公定歩合やFF金利の誘導目標)や景況判断が討議され、今後の金融政策方針などを決定する米金融政策の意思決定ミーティングです。
*FF金利(フェデラルファンドレート:米国のインターバンクで取引される短期金利のこと)

FOMCは、FRB議長(現在はMIT出身のベン・バーナンキ)がFOMCの議長も担当し、ニューヨーク連銀総裁が副議長を務めます。FRB議長、副議長のニューヨーク連銀総裁に加え、FRBの理事6名、地区連銀総裁4名(NYを除いた11地区の総裁が1年毎に持ち回りで担当)、の計12名で構成されます。

全米12地区に連邦準備銀行(地区連銀)とは、第1地区から第12地区までボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、カンザス、ダラス、サンフランシスコにあり、担当地区での中央銀行業務を実施しています。

この地区連銀は、FOMCが開催される2週間前に、地区連銀景況報告(ベージュブック)を発表します。ベージュブックは各地区の個人消費、製造業やサービスの状況、物価・賃金などの経済状況をレポートしたもので、FOMCの討議資料として使われます。

FOMCでは、このベージュブックの他に討議用資料として、グリーン・ブック(FRB調査統計局景気見通し)、ブルー・ブック(FRB金融政策局金融情勢・政策インパクト分析)も活用したりします。

FOMCが終わると、政策金利の発表が実施されます。外為市場の参加者はFOMCでの政策金利が「利上げか?利下げか?据え置きか?」ということに注目する共に、「FOMC声明文」にも大きな着目をします。

基本的に、FOMCで決定される政策金利は、既に事前に外為市場が織り込んでいることがほとんどであり、サプライズが起きることの方が少ないです。このため、FOMC終了後に出される「声明文」で、どのような内容が討議されたのかを垣間見ることによって、市場参加者は次のFOMCの政策金利等を予測していきます。

FOMCの声明文が利上げに弱気だったりする内容だと、その声明文に反応して、ドルが売られる、といったことが発生します。

加えて、FOMCが終了した約3週間後に「FOMC議事録」が発表されます。FOMC終了直後の声明文よりも詳しい討議内容が書かれているため、この議事録も次回のFOMCの結果を占う上で非常に注目されます。

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