IMF(International Monetary Fund)
IMF(International Monetary Fund)とは、国連の専門機関であり、外為相場の安定を図ることを目的としています。
現在、184カ国が加盟しており、国際的な金融協力を促進するために設立され、外為相場の安定や雇用増加、経済的成長を促進することも主要な業務としています。
加えて、IMFは加盟国の出資金を原資として、国際収支が悪化した国に融資も実行します。(1997年のアジア通貨危機の際には、IMFが韓国に対して600億ドルの融資を実行しました)
IMFを構成する組織としては、以下の総務会、理事会、国際通貨金融委員会などが、主要な組織になります。
総務会:IMFの指揮命令系統の頂点に位置づけられており、IMF加盟国184カ国の財務相、若しくは中央銀行総裁で構成されています。
理事会は、IMFの日常業務を遂行しており、週3回の会議を開催しています。現在の理事8人は中国、フランス、ドイツ、日本、ロシア、サウジアラビア、英国、から出されています。他には、他の国から16人の理事が理事会の運営を遂行しています。
国際通貨金融委員会は、理事会を構成する理事24人で構成されます。委員会は年2回、IMFと世界銀行の年次総会と春季総会と同時に開催され、IMFに対して国際通貨システムの助言をします。
本来、IMF役割は、外為相場の安定を図ることが目的でしたが、世界通貨システムが変動相場制に移行したことから、加盟国の国際収支不均衡を是正するのが主要な目的になりつつあります。
現在では、IMF加盟国の出資金から国際収支が悪化した国に対する融資や開発途上国への融資も主な業務となっています。
#その他の外為用語解説【海外の重要組織】
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マクロ系ファンド/モデル系ファンド