トレンド
トレンドとは、一過性ではない外為相場の継続的な一方向への相場展開のことを指します。トレンドを直訳すれば、「傾向、趨勢」となるので、分かりやすいですね。
通貨ペア(例えばUSD/JPYなど)に対しては、ドルが継続的に高くなっていく相場展開を「上昇トレンド」、継続的に安くなっている相場展開を「下降トレンド」と言います。
一口にトレンドといっても、時間軸によってさまざまに分類できます。トレンド=”継続的な”一方向への相場展開、ということで、どの時間軸で見るかによって、一般的に「超短期」「短期」「中期」「長期」などに分けられます。
しかしながら、人それぞれによって、設定している時間軸は異なるため、特に短期トレンド=XX日〜XX週間といった定義はありません。
(個人的には、超短期=数十分〜数時間程度、短期=数時間〜数日・1週間程度、中期=数日〜数週間程度、長期=数週間〜数ヶ月程度、超長期=数ヶ月〜数年程度、みたいな感じで捉えています)
外為取引をする上で、現在のトレンドを見極めることは勝つために非常に重要です。というのも、「中長期のトレンドが上昇トレンドである」と明確に分かっている時には、その方向と同じポジションを持った方が勝つ確率が高いからです。
加えて、もし短期的に、中長期のトレンドと逆方向に相場が行ったとしても、明確にトレンドを確信できていれば、含み損を抱えていてもトレンドがまた元に戻るまで安心して待つことが出来ます。
外為トレードをする上で、トレンドを見極めることはとても大事なのですが、日々の値動きだけを見ていると、「木を見て森を見ず」の状態になってしまい、意外とトレンドと反対方向にポジションを取っていたりすることがあります。
(特に、ポジションを持っていると、自分の思惑と同じ方向への情報だけに目が行ってしまい、なかなかトレンドに逆らっていることに気付かないといったこともあります)
このため、最低でも1日1回は日足チャートなどで数ヶ月のトレンドを分析してみるということは、「森」を捉えるために必要です。
実際、明確なトレンドを見つけるというのは、なかなか分かりづらく見つけ辛いことの方が多いです。(後になってみれば一目瞭然なのですが、その時には上下動を繰り返しながら相場展開が形成されますからね)
また、特にトレンドを発生させるような材料が無い時期には、ある一定の範囲で行ったり来たりするレンジ相場(ボックス相場)であることの方が、実際には多いです。
どの時間軸で持ってトレンドと見るか、というのは個人によって異なりますが、少なくとも数週間以上の中長期トレンドは把握しておくべきです。
先ずは、中長期のトレンドを把握し、短期的な外為トレードにおいてもそのトレンドと同じ方向へのポジションだけを持つようにする。つまり、トレンド・フォロー(Trend follow:トレンド追従)になることが、外為取引における基本であり、勝率を上げるコツでもあります。
#その他の外為用語解説【相場用語編】
ADP雇用統計
IFO景況感指数:Ifo Business Climate Index
ZEW景気期待指数
IMM通貨先物(International Monetary Market)
アノマリー
オーバーシュート
キャリートレード
ショートスクイーズ
センチメント
トレンド
ブル・ベアー
ポジション調整
ボックス相場
リクイディティ
レパトリ(レパトリエーション)