ショートスクイーズ
ショートスクイーズとは、ショートポジション(売り持ちポジション)が損切り注文によって買い戻され、外為相場が上昇することを言います。
もう少し詳しく説明すると、例えば、外為市場における市場参加者が「今後もドルがもっと売られていくだろう」という思惑を持って、ドルのショートポジションを保有していたとします。
しかしながら、市場参加者の思惑とは反対に、ドル相場はどんどん上昇していきます。多少の上昇ならば、ショートポジションを持っていても含み損に耐えられますが、だんだん含み損が増えていき、「もうこれ以上は耐えられない」といった時に損切り注文が出されます。
ドルを売っていた(ショートにしていた)のを、損切り注文によってドルを買い戻す(スクウェアにする)ということは、更にドル相場の上昇に寄与することになります。
すると、また更に上昇したドル相場に耐えられなくなる市場参加者が出てくることになり、損切り注文(つまり、ドル買い)がもっと増え、ドル相場が上昇する、といった繰り返しによって、ショートスクイーズが発生します。
因みに、ショートスクイーズのスクイーズ(Squeeze)を日本語に訳すと、「〜を搾る、〜を強制する」という意味になります。
つまり、売り持ちポジションを強制的に搾り出される(損切りの買い注文をさせられる)というような意味から、ショートスクイーズという名称になっているのだと思います。
また、ショートスクイーズの反対語として、ロングスクイーズという言葉はありません。ロングポジション(買い持ち)が損切り注文を巻き込みながら、外為相場が下落していくことは、「ロングポジションの投売り」という言い方をします。
何れにしても、ショートスクイーズという言葉も、よく起こる外為相場の動きを慣習的に名付けたものなので、外為ディーラーとかが言いやすい言い方になるんでしょうね。
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