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オーバーシュート

オーバーシュート(Overshoot)とは、外為市場の思惑が過熱し、予想外の大きな値動きをすることを言います。

例えば、USD/JPYで時系列的に追ってみると、
・今まで119.50-60ぐらいだったのが、じわじわと120円に近づき、とうとう大台である120円に到達。

・多くの市場参加者が120円前後に設定していた「USD売りポジションの損切り注文(言い換えればUSD買い)」にタッチ。

・すると、120円前後に設定された損切り注文を巻き込みながら、一気に120.30-40程度にまで跳ね上がった。


こんな急騰する外為相場の動き方を「ドル買いの思惑が強まって、120円の損切り注文を巻き込みながらオーバーシュートした」と表現します。

つまり、オーバーシュートとは、外為市場の思惑がどちらか一方に極端に傾いてしまい、それに拍車がかかって、市場がやりすぎて、突発的に行き過ぎて動いてしまう相場展開を言います。

加えて、オーバーシュートは、上記の相場が上昇する時(急落)だけでなく、一気に下落する時(急落)も同じようにオーバーシュートするといいます。

更に、オーバーシュートした後には、必ず「揺り戻し」が起きます。(揺り戻しとは、行き過ぎた方向とは反対方向に戻ることです)

これは、オーバーシュートした後には、短期的な利益を狙う投機筋などからの利益確定注文が入ってくるためです。

先ほどの例で述べるなら、オーバーシュートした際には
・120円の損切り注文を巻き込んでオーバーシュートして、120.30-40に到達した後は、利益確定注文の動きなどから揺り戻しが発生し、現在は120.00前後で落ち着いている

といったような動き方をするケースが多いです。

オーバーシュートして、行き過ぎてしまった後、相場の「調整、修正」が起きるということです。

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