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最新記事【2007年04月10日】

先ず始めに、英国の政策金利はBOE(Bank of England:英中央銀行)の金融政策決定委員会(MPC:Monetary Policy Committee)の会合で決定されます。

MPCは、英中央銀行総裁、2名の副総裁、英中銀のチーフエコノミストや外部の専門家6名の計9名によって構成されています。

英国の政策金利は、このMPC委員の投票による多数決で、利上げ、利下げ、据え置きかが決定されるわけです。

英国の政策金利は、夏時間だと日本時間の20時、冬時間だと21時に発表されます。(現地では、正午になります)

英国政策金利発表の特徴として、英中央銀行は市場に政策金利変更のコンセンサスを織り込ませない場合があるため、各国の政策金利発表でも特に注目されます。(つまり、サプライズが起きる場合がままあるということです)

加えて、英中央銀行では、日本や米国、ユーロのように政策金利を発表した後での総裁会見や声明が発表されることはなく、約2週間後に公開されるBOE議事録でしかMPCでの議論内容を知ることができません。

このため、議事内容であるBOE議事録に対しても、市場参加者からの注目度が高くなります。

特に、このBOE議事録では、MPC委員の政策金利に対する投票結果(利上げ、利下げ、据え置き)も公表されます。

この投票結果で利上げ票が増えたりすれば、「次回以降の政策金利では、利上げか?」という思惑が強まり、GBPが買われたりする反応になります。
逆に、利下げ票が増えたりすると、「次回以降では利下げか?」ということで、GBP売り、といった反応を示すこともあります。

いづれにしましても、英中央銀行は、結構サプライズなことをやってくれるので、ポンド関連の通貨ペアを取引している方はきちんとチェックしておいてくださいね。

CHF(スイスフラン)
・永世中立国のスイス。金融ビジネスが栄えていることもあり、「安全な通貨」としてのイメージ・実績がCHFにはあります。このため、何か戦争や紛争などの有事があった際には、CHFが買われやすいという特徴があります。

地域的には当たり前のことながら、ヨーロッパ圏に属しているので、地理的に近い他の欧州通貨であるEURGBPと同じような値動きをするケースが多いです。経済的にも、隣国のドイツとの結びつきが強いこともEURとの相関関係が強い通貨であると言えます。

加えて、スイスでは恒常的に政策金利を常に低めに設定しているため、CHFの買いではマイナススワップが付く通貨ペアがほとんどです。(逆に、CHFを高金利通貨に対して売れば、受け取れるスワップの量は大きくなる)

このため、高金利通貨ペアとのスワップ益を狙ったキャリートレードのファンディング通貨として、低金利政策をとっている現在の日本円:JPYと同じように、CHFも使われる傾向もあります。

つまり、CHFと高金利通貨のペアでCHFを売り持ちで長期に渡って持ち続け、スワップ益を得るということです。

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