欧州通貨: CHF(スイスフラン)
CHF(スイスフラン)
・永世中立国のスイス。金融ビジネスが栄えていることもあり、「安全な通貨」としてのイメージ・実績がCHFにはあります。このため、何か戦争や紛争などの有事があった際には、CHFが買われやすいという特徴があります。
地域的には当たり前のことながら、ヨーロッパ圏に属しているので、地理的に近い他の欧州通貨であるEURやGBPと同じような値動きをするケースが多いです。経済的にも、隣国のドイツとの結びつきが強いこともEURとの相関関係が強い通貨であると言えます。
加えて、スイスでは恒常的に政策金利を常に低めに設定しているため、CHFの買いではマイナススワップが付く通貨ペアがほとんどです。(逆に、CHFを高金利通貨に対して売れば、受け取れるスワップの量は大きくなる)
このため、高金利通貨ペアとのスワップ益を狙ったキャリートレードのファンディング通貨として、低金利政策をとっている現在の日本円:JPYと同じように、CHFも使われる傾向もあります。
つまり、CHFと高金利通貨のペアでCHFを売り持ちで長期に渡って持ち続け、スワップ益を得るということです。