米州通貨: USD(アメリカドル)
USD(アメリカドル)
・言わずと知れた世界の基軸通貨。いくら在りし日の強いアメリカに影が多少差したといっても、現在の世界で最も国力がある超大国であることには変わりません。
世界中どこに行ったって、USDを両替できない国・地域があるでしょうか?(あるかも知れませんが、、)
輸入・輸出業者などのような実需筋の決済にしても、USD建てが最も多いことは今でも変わりなく、外為市場は米国の金融制約や経済状況も含めてUSDの動向いかんで動いていると言っても過言ではありません。
このため、他の通貨の値動きを見るにしても、「USDと比較してどれくらい強いのか、弱いのか」ということが非常に重要です。
加えて、米国の経済指標の発表は他国では全く外為相場に影響を与えないものであっても、大きな影響を与えたりします。(例えば、日本の失業率などは現在の相場ではほとんど外為市場に影響がありませんが、米国の失業率は大きな影響を外為市場に与えます)
加えて、米国のFRB議長(今はバーナンキ議長)や財務長官(今はゴールドマンサックス出身のポールソン)の発言でも、外為相場は非常に動きます。
何れにしましても、外為市場の中心は「USD」であることには変わりないので、基軸通貨として、値動きや動向を押さえることは必須です。
また、以前は「有事のドル買い」という言葉もありましたが、911の同時多発テロ以降、この神話は崩れました。今は、有事があれば、USDはどっちに転んでもおかしくないということです。