トルコリラ(TRY)
西アジアと東ヨーロッパにまたがるイスラム教国のひとつであるトルコ。歴史的に西側諸国と外交的にも親しく、現在はEU申請中の国でもあります。
そして外為をする上で特に有名なのはトルコの通貨:トルコリラ(TRY)は高金利通貨である点。2008年7月現在で政策金利は16.75%もあります。
これはトルコの物価上昇率が年率10%前後と非常に高い率で推移していることから、高金利政策が採られています。
この高い政策金利は日本国内の投資家からも注目されており、単純計算するともし100万円分のトルコリラ/日本円を買ったら、1年間のスワップ金利は16万7500円近くにもなるわけです。
「そんなに金利が付いちゃっていいの?」と思ってしまいますが、金利が高いだけあって変動率も非常に高いです。
ここ5年間におけるTRY/JPYの年間変動率を見てみると、2003年:24.99%、2004年18.72%、2005年20.25%、2006年:28.24%、2007年25.34%とだいたい25%の変動率があります。(ちなみに米ドル/円はだいたい10-15%ぐらいの年間変動率です))
となると、高値掴みをしてしまった際には、為替差損で余裕でスワップ益が吹っ飛んでしまうことが分かります。
ですので、金利が高いからと言ってハイレバレッジで運用をするのは、それに伴って為替変動のリスクも高くなりますから、取引する際には十分なリスク管理が必要な通貨であるといえます。